かぼちゃが少ないブニュエロは白っぽい生地になります。ここのブニュエロはかぼちゃの色がきれいに出ています。

バレンシアの火祭り時期の食べ物:Buñuelo(ブニュエロ)

カボチャを練り込んだ揚げ菓子Buñuelo(ブニュエロ)

バレンシアの火祭りに欠かせないのが、Buñuelo(ブニュエロ)

これは焼きカボチャを練り込んだ小麦粉の揚げ菓子で、火祭りの時期によく食べ、大抵はチュロス・ホットチョコレート・ブニュエロを一緒に出す屋台で買えます。このホットチョコレートは日本のココアに比べてかなりドロドロで、チュロスやブニュエロを浸して食べます。

カノバス地区の老舗カフェ「Horchatería Fabián」

バレンシアのCanovas地区(カノバス)には「Horchatería Fabián」という有名なお店があり、店頭でベテランのセニョーラがどんどんブニュエロを揚げていきます。

店内もとてもクラシックで雰囲気は抜群。人気店なので火祭り中は満席の事も多いです。ブニュエロ以外にもHorchatería(オルチャテリア)の名前の通りオルチャタもあるし、バレンシアの伝統的なパウンドケーキCoca de llanda(コカ・デ・ジャンダ)なども食べられます。ブニュエロはかなり大きめサイズで注文は1つからOkです。

イチジク入りブニュエロが食べられる幻の屋台

火祭り時期だけ現れる、ある屋台のドライいちぢく入りブニュエロが私のお気に入りです。

ここは他の屋台と違ってチュロスやホットチョコレートはなく、普通のブニュエロとドライいちぢく入りのブニュエロだけで勝負。ドライいちぢく入りブニュエロはMassamagrell(マサマグレイ)という村辺りのものらしいです。

普通チュロスやブニュエロの屋台は派手な電飾で人目を引いたり、機械を使って練ってたくさんの人が流れ作業でガンガン揚げて売るという感じが多いけれど、ここは何年も使い込んでいる感満載な陶器の大きなボールを使い、焼きカボチャをふんだんに入れた生地を手で練り上げます。

手ごねだからかカボチャがたくさん入っているからかなのか、生地は他の屋台で食べるよりももっちり。カボチャの色もきれいに出てるし、不思議な事に冷めても結構おいしい。

超地味な店構えにも関わらず、時間によっては並ぶ場合もあります。毎年同じ場所に屋台を出すので知る人ぞ知ると言った感じのお店。屋台では半ダース単位で販売しているところが多いのにこちらは1個から売ってくれるの良心的です。火祭り時期にバレンシアにいらっしゃる方は是非試して見てください。

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