バレンシア留学体験記1:留学先決定から学生ビザ申請まで

私のスペイン・バレンシア留学体験記

「バレンシア・スペイン留学」代表の盛千夏です。

初めて留学生としてスペインに来たのは1999年。1度帰国してバレンシアに再度留学、その後バルセロナで就職、学生滞在証(Tarjeta de estudiante)から労働許可(Permiso de trabajo)へ書き換えを行い、俗にスペインの永住権と呼ばれるPermiso de residencia de larga duraciónを取得しました。

スペイン留学を考えている方、スペインに長期滞在したい方、ワーキングホリデーの方、スペインで仕事がしたい方の参考になればいいなと思います。

スペイン語留学を決めるまで

アイルランドで英語を学んで日本に帰国当初、若かった私は英語も出来るようになったし、就職もなんとかなるかなと思っていました。でも日本には英語がネイティブ並に出来る人は探せば結構いるんですよね。世間知らずでした。当時の私の英語レベル(TOEICで860点ぐらい)では英語だけを武器に食べていくのは難しかったので、もう一つ特技を増やすことにしました。

私の得意な事&好きな事が語学だったので、スペイン語を選択。アイルランド留学後にヨーロッパを3ヶ月ほど旅行した時に居心地の良かったのがスペインだったのと、イタリア語もやってみたかったけれど、6カ国語を操るイタリアの友人に「イタリア語はイタリアでしか通じないから、スペイン語にすれば?」ってアドバイスを受けたんです。

もう一度スペインに行ってみたいな・・・という思いもあったので、スペイン留学を夢見て、仕事をしながら週1回でスペイン語レッスンを開始します。

留学先をバレンシアにした理由

バレンシアを留学先に決めたのは、アイルランド留学時代の友人で、ずっと文通をしていたR君がバレンシア出身だったから。スペイン留学の相談をすると、R君のお姉さんが大学を卒業し、彼ら姉弟と幼なじみA君が一緒に暮らしていたバレンシアのアパートに1室空きが出るから、是非来いとの事。

手紙には「家賃は光熱費込みで15,000ペセタ」って書いてありました。当時のレートで15,000ペセタは約12,500円。日本人の感覚で、「1ヶ月12,500円って事はないよねー、1週間12,500円でしょ?」と返信したのを覚えています。

R君からの答えは「家賃は1ヶ月12,500円」。当初はスペインの家庭の雰囲気を味わいたくてホームスティを考えていたけれど、こんなオファーもうないだろうと軌道修正して、R君のアパートにお世話になることに決定!

ペセタからユーロに切り替わる前のスペインはとっても物価が安くて、1999年のバレンシアの物価は日本の半分から1/3~半分ぐらいの感覚でした。

学校選びと学生ビザ申請

住む場所=留学先が先に決まったので、あとはバレンシアのスペイン語学校を探すだけ。今と違い学校のサイトをネットで検索して情報を集める時代ではなかったけれど、留学代行業者の入学手続代行料は私には高額だったので、アイルランド留学の時のように自分で留学手続をすることにしました。

学校情報を手に入れるために、在日スペイン大使館でバレンシアにあるスペイン語学校のリストや資料を閲覧させてもらったり、スペイン留学ガイドブックを購入して留学までの流れや、学生ビザの手続方法を調べたり・・・。

その後、いくつかの学校に手紙を書いて、返信が早く、授業料が安かったスペイン語学校に入学申し込みをしました。銀行でドキドキしながらレートの良い日を選んで留学費用を支払い、入学許可証が郵送されてきたら、今度は在日スペイン大使館で学生ビザの申請です。

無犯罪証明証(犯罪経歴証明証)健康診断書は必要なく準備する書類は少なかったものの、銀行の残高証明では少しトラブルがありました。
銀行で英語の残高証明証を作成してもらう時に、銀行印を押して下さいときちんとお願いしたにも関わらず、印は必要ありませんと突っぱねられ、学生ビザ申請のために在日スペイン大使館に行くと残高証明の書類だけ予想通り再作成となりました。

書類をチェックしてくれた大使館の方は親切で、心配する私に再提出の残高証明は郵送でOKですよと教えてくれました。書類不備でナーバスになっていたので、本当に有り難かったです。慌てて銀行に戻り経緯を説明したら、担当の女性ではなく、上司の方が平謝りし銀行印を押してくれました。

学生ビザは今よりも短時間で入手出来たし、長期ビザ(滞在予定181日以上)と短期ビザ(滞在予定91日以上)なんて種類もなく、91日以上(3ヶ月)滞在の場合は学生ビザ申請でした。

その他の私のバレンシア留学体験記はこちらをご覧下さい。

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