サッカー短期留学体験インタビュー

バレンシア・スペイン留学では、サッカーの小・中・高留学・短期留学・長期留学・サッカー指導者留学を提供しています。

サッカー留学の場合、多くの方は長期留学を選択されますが、短期サッカー留学後に指導者学校に通い、サッカー関係のお仕事を見つけた長谷川実広さんに、短期サッカー留学の魅力・バレンシアを選んだ理由・サッカー留学に必要なスペイン語力などを話しをお聞きしました。

長谷川さん、なぜスペイン・バレンシアで短期のサッカー留学をしようと思ったか教えて下さい。

スペインへサッカー留学するにあたり、サッカーに集中できて、なおかつ生活費が抑えることができる都市を探していました。

バルセロナマドリードは人気の留学先ですが、日本人が多く生活費も高いというイメージがあったので、スペイン第三の都市のバレンシアを選択しました。

バレンシアは、サッカークラブも多いですし、家賃を含めた生活費も比較的安いのでサッカー留学にはぴったりな都市だと思います。

確かにバレンシアは治安・天候もよく、大きな都市の割には生活費も安いので暮らしやすいですよね。

サッカー留学はビザなしで滞在できる3か月でしたが、短期でも有意義なサッカー留学でしたか?

はい。実際にスペインのクラブで練習参加することは非常に価値のあるものでした。

短い期間でしたが、スペインのレベルの高い選手たちとプレーする中で、自分の弱点や強みを気づくことができて、その後のサッカー選手としてのキャリアにおいて非常に大きな収穫を得ることができました。

さらに、語学学校ではたくさんの国の人と知り合うことができて、いい刺激をもらいました。サッカーだけでなく人間としても成長することができた短期サッカー留学だったと思います。

殆どの方が長期サッカー留学を選ぶと思いますが、短期のサッカー留学の利点はなんでしょう?

短期留学は費用を抑えることができますし、目的によっては有効的に活用することができると思います。

例えば、来シーズンの所属クラブを決めるトライアウトを受けたり、日本の学校の長期休みを利用した、スキルアップ目的の留学は短期でも可能です。しかし、リーグ戦に出場して、語学とサッカーの両方に集中したい方は、学生ビザを取得し、長期留学をするに越したことはありません。

将来サッカー留学をしたい方の予行練習や、仕事や学校が休めない方にも短期サッカー留学という選択肢があるのはいいことですね。

バレンシアのサッカークラブはどのように見つけましたか?
またどのようなクラブでトレーニングをしたのか教えて下さい。

サッカークラブは*尾崎さんの紹介でTorrent CFという5部のクラブを紹介していただきました。

サッカークラブの練習場はバレンシア市内から電車一本、30分程度の位置にありアクセス良好でした。
到着後すぐにその週からトレーニング開始できたので、時間が限られた短期留学には、とてもありがたかったです。

さらに尾崎さんには、留学期間中は相談に乗っていただけたり、プレーのアドバイスをいただくことができたので、非常に助かりました。

私がトレーニングに参加したTorrente CFは19-20シーズンに4部に昇格したのですが、当時からクラブの環境整備や運営陣の質が高く、施設、選手のレベル等はバレンシア州の中でもトップクラスに良いクラブだと思います。
そんなクラブを紹介していただけることは、なかなか難しいので、本当に良い機会をいただけたと思っています。

私は結果的にチームとの契約には至りませんでしたが、実力がある選手は、この練習参加期間に監督から声をかけられ、契約するという流れになります。

*スペイン・バレンシア在住の尾崎さんは、当サイトのサッカークラブ紹介を担当しており、スペインの指導者資格を持っている現役指導者です。

3か月ですが、素晴しい経験をされましたね!
日本とスペインでのトレーニングの違いはありますか?

スペインでは日本に比べて、練習回数は少ないですが、常に試合に向けて効率的なトレーニングをしているなという印象を受けました。

試合から逆算して、必要なことを平日のセッションの中で落とし込むので、戦術練習に多くの時間を取っていました。常に頭を使うトレーニング多いので、高い判断能力と技術が求められます。

日本ではこのような論理的なトレーニングをする機会が少なかったので、非常に驚いたとともに、日本とスペインは大きな差があるなと感じました。スペインでは選手として技術はもちろん、サッカー脳を鍛えることができるので、特に育成世代の選手のサッカー留学には最適の地であると思います。

スペイン語学校で週20時間のスペイン語クラス+サッカートレーニングの留学でしたが、サッカーと語学学校の両立は可能ですか?

私の場合は、語学学校の授業が月から金曜日の9:00~13:00、サッカートレーニングは月・水・木の20:30~22:00だったので、問題なく両立することができました。

スペインではほとんどのクラブが、夜にトレーニングがあるので、午前中はしっかりと語学学習に集中することができます。

スペインのトレーニングは終わるのが遅いので、家に帰り夕食を取って寝るとなると23時や0時を回ってしまうので、次の日の授業は少し辛かったです。しかし、慣れてしまえばこれも問題ありません。

確かにスペインは食事時間も大分日本と違いますし、宵っ張りの国なので、慣れるまでは少し大変かもしれませんね。

チーム内では基本的にスペイン語での会話となると思いますが、スペイン語が苦手・あるいは初心者でもサッカー留学は可能だと思いますか?

もちろん語学ができるに越したことはありませんが、スペイン語初心者でもサッカー留学は可能です。

しかし、チームメイトや監督とコミュニケーションを取ったり、戦術理解などはとても大切な要素なので、スペイン語は必ず勉強したほうがいいと思います。

スペインの一部や二部に移籍してくる日本人選手を見ても分かる通り、最初の1年目から活躍している日本人選手は稀で、スペインサッカーに順応するにはトップ選手でも時間を要します。
しかし、積極的にコミュニケーションを取る姿勢や、圧倒的なサッカーの実力があれば、その壁を乗り越えることができるでしょう。

意外とサッカーの時間は短いんですね。
サッカーのトレーニングをしている以外はどのように時間を過ごしていましたか?

週3回のトレーニング以外の時間はCosta de Valenciaと言う語学学校に通い、スペイン語の勉強と友達と遊ぶ時間などに使っていました。

バレンシアは街がコンパクトなので、生活するにはとても便利な街です。さらに、芸術科学都市、バレンシアCFの試合観戦、ビーチなどの観光もできるので、サッカーだけでなく私生活もとても充実した留学生活でした。

さらにスペイン語の勉強のために、語学交流会によく参加して、スペイン語を話す機会を積極的に作りました。

サッカー以外にも充実した3か月だったんですね。

最後になりますが、これからサッカー留学をされる方にアドバイスをお願いします!

スペインでサッカー留学することは、選手としても、人間としても成長できる貴重な機会です。いい留学生活を送るためにも、留学前に語学をできる限り勉強しておくことをお勧めします。
サッカーに関しては、日本と基本的にはやることは同じですが、自分の強みを最大限にアピールできるようなコンディションを整えていくと良いでしょう。
海外生活は言葉や文化の壁で落ち込んだり、辛いことがたくさんありますが、その後の人生において大きな経験として帰ってきます。
ぜひ、勇気を持って一歩を踏み出してほしいと思います。

短期とはいえ有意義なサッカー留学をされたことが、その後のワーキングホリデー中にスペイン・サッカーの仕事を見つけたり、指導者学校でコーチ資格を取得することにつながっているんですね。

貴重なサッカー留学の体験談ありがとうございました!


関連記事一覧