スペインのおふくろの味:コシード(Cocido)で夕食会!
スペイン家庭料理のコシード(Cocido)
スペインでコシード(Cocido)といえば、大抵はマドリード郷土料理コシード・マドリレーニョ(Cocido Madrileño、マドリード風コシード)のこと。
コシードとは、ハムの骨、トシーノ(Tocino)と呼ばれる豚の脂身、牛骨、鶏肉、人参、大根などでスープを取り、ジャガイモ、キャベツ、ガルバンゾー豆などを加えた寒い日の料理です。本場マドリードには1年中コシードを食べられるレストランもありますが、これはまさにスペインのおふくろの味です。バレンシアではPuchero(プチェロ)と言う名前で呼ばれ、材料がマドリードのコシードと若干違います。
その他、各地にコシード・◯◯と呼ばれる煮込み料理があり、中にはマドリード風のコシードとは全然違うものもあります。
コシード(Cocido)ディナー!
今年のバレンシアは11月半ばを過ぎても暑く、とてもコシードを食べるような気候ではありませんでした。
そしてやっと寒くなってきた12月の連休に、日本人の友達とコシード(Cocido)パーティを開催しました。
上の写真はコシードの材料約8人前です。もう少しお肉とお豆が多くても良かったかも…。
コシードはまず、肉と野菜を煮込んで出来た絶品スープを別にとりわけ、それに細いパスタをいれて前菜とします。このスープ、生ハムの骨がアクセントになっていて、滋味たっぷりまさにスペインの味です。
その後、野菜、豆、肉を各自好きなだけお皿に盛って食べます。お肉などはスープに脂がとけだしてしまって、意外にも味はさっぱり。
前菜にはテティージャ(Tetilla、おっぱいのこと)と呼ばれるガリシア地方のチーズとムール貝を蒸したものを食べました。
実は私の作るコシードは、マドリード風のコシードとプチェロ(Puchero)と呼ばれるバレンシア風のコシードのミックスのようなもので、マドリード風コシードには入れないペロタ(Pelota)と呼ばれるこぶし大の肉団子が入っています。
コシードはとにかく煮るだけの料理で、調味料は塩のみ。ハーブも、にんにくも、オリーブオイルも使いません。なので勝負は材料。お肉だけは絶対にお肉屋さんで購入することをおススメします。
私は常連のお肉屋さんで、店員さんとおしゃべりをしながらお肉を選びます。大体何人分で…と言うと適当に見繕ってくれるので楽ちん。
ネットで検索すると腕自慢のスペイン人のレシピやビデオがわんさか出てきます。ぜひ皆さんもお試し下さい!