スペイン留学や旅行のために知りたいチップの相場
スペインではチップは義務ではない
チップはスペイン語でpropina(プロピーナ)と言います。
日本みたいにチップがない文化っていいですよね。いつもどれぐらい置けばいいのか迷いませんか?
まず初めに知っておかなければいけないのは、スペインの接客業の人たちはチップが生活の糧ではありません。アメリカみたいにチップ=収入ではないので、サービスに不満があればチップなしでお店を出ても全くかまいません。
でも、普通の対応をしてくれたら、少しは置くのがスマート!
スペインの飲食店でのチップ
マドリッドのように、カフェ1杯でも小銭を置いたり、バルセロナのようにお昼の安いメニューぐらいではほぼチップなしだったり、バレンシアのようにビール1杯ではお釣りを取ったり取らなかったりと地域差、なおかつ個人差があるのがチップ。
周りをみてどれぐらい置いているのかチェックするのもお勧めです!
学生向けの安いレストランのチップ
私の経験では、学生が行くようなピザ屋、安い中華やバルなどでは例えば3人で合計が38.50ユーロであれば、40ユーロに切り上げ、あるいは1人13ユーロで39ユーロにし、少し少ないなと感じたらお財布の小銭をプラスします。
8~10ユーロ程度のお昼のメニューは、気持ち程度の20~50セントぐらいかな?もし小銭がない場合はお昼のメニューなので無理しなくてもいいと思います。
ちょっといいレストランのチップ
レストランでは、4名で会計の合計が80ユーロ~100ユーロであれば、2~4ユーロ程度。100ユーロ~150ユーロの場合は1人1ユーロ、つまり4~5ユーロ(つまり1人1ユーロ)置けばお店も喜ぶはずです。
留学生には余り関係ないかも知れませんが、ミシュラン星付きで格式の高いお店ではもう少し多くてもいいかも。4人で10~20ユーロぐらいかな…。
レストランではメニューやワインを選ぶのを手伝ってくれたり、要望や融通を聞いてくれた場合や、サービス係の対応なんかによって臨機応変に。もちろんサービスや料理が素晴らしかった時はその由を口頭で伝えてチップを多めに置くとスマートです。
クレジットカード払いで小銭がでない時は、お店の人に33ユーロのお会計だけれど、35ユーロ引き落として下さいと言うこともできます。あるいは紙幣を両替してもらう事も可能です。
バルやカフェのチップ
ちなみに、接客業をしている人たちの間で「気前のいい国民」というのは、ドイツ人、イギリス人、アメリカ人で、「気前の悪い国民」というのはイタリア人、フランス人そして・・・日本人も入るそうです!!
タクシーのチップ
チップはなくても大丈夫です。運転手さんもチップをもらおうと思って仕事はしていません。
チップをあげたい場合は、端数を切り上げお釣りをもらわない(14,50ユーロだったら15ユーロ)、手元にある小銭を降りるときに渡す、といった感じです。
タクシーの運転手でチップを要求してくる人はまずいませんが重い荷物をトランクに入れてくれたり、急いでもらった時なんかは小銭を渡すと良いと思います。
タクシーは一期一会ですが喜ばれますよ!
スペインでチップを置かない場面
ホテルの枕銭は殆どしません。またポーターが荷物を運んでくれた場合もチップを渡している人は皆無。
美容院などもチップはありません。スペインはチップはマストではないし、お会計の%と暗黙の了解があるわけでもありません。
またレストランなどでも嫌な思いをしたり、ひどい扱いを受けた時はチップを置かず意思表示をしてもいいと思います。