クリスマス時期のお菓子。

スペイン人のクリスマスの過ごし方

クリスマスは家族と過ごす1年で一番大事な日

前回の記事で、スペインのクリスマス:留学中のクリスマスについてアップしましたが、今回はスペイン人のクリスマスの過ごし方です。

クリスマスはスペイン人にとって1年で一番大事な日。

遠くに住んでいる家族や親戚が一同に集まり、ディナーやランチを楽しむ家族のための日です。でも具体的には何をするんでしょう?

スペインのクリスマスイブ

12月24日のクリスマスイブはスペインでは平日です。
会社や仕事場が休みと指定していない場合は24日は普通に仕事か、半ドンとなります。

イブは家族勢揃いでクリスマスディナーを食べます。1年で一番大事な日なので、家族とのディナーとは言え少しかしこまった格好をします。もしスペイン人の友人の実家にクリスマスディナーに及ばれしたら、ワンピースやきれい目のシャツにパンツ…といった格好をした方が無難です。

スペイン全土ではクリスマスディナーは絶対にこれ!というメイン料理はありません。
ディナーメニューは様々で、魚介類をたくさん前菜に食べ、メインには、牛・子羊・鯛などを食べるのが一般的ではないでしょうか。

私の義母は、毎年メインメニューを変えますが、前菜にはテーブルに載り切らない程の魚介が必ず用意されます。家庭によってはクリスマスメニューはこれ、と決まっている場合もあるようです。

クリスマス時期のお菓子。

デザートにクリスマスケーキは一般的ではなく、クリスマス時期のお菓子turrón(トゥロン)、 polvorón(ポルボロン)、mantecado(マンテカド)、 mazapan(マサパン)そしてチョコレートなどを食べますが…日本人にはどれも甘すぎるお菓子で余り口には合わないかも。とにかくたくさんは食べられません。日本人には合わないけれどスペイン人が大好物か、と言うとそれもまた違うような…特に好きでも嫌いでもないけれどクリスマスの伝統的な食べ物だからこの時期は食べる、という人が多いかな? ここでカバを持ちだして乾杯をすることも。

1人ずつプレゼントを開けて中をチェック!

そしてデザートの後にはお待ちかねのプレゼント交換。
ただしプレゼント交換は、1月6日のReyes Magos(レジェス・マゴス、東方三賢人の日)にプレゼント交換をしない場合です。スペインで一般的にクリスマスプレゼントを贈り合うのは1月6日ですが、だんだん12月24日のイブにプレゼントを贈り合う家庭も増えてきています。

プレゼントの包装紙を盛大に破りみんなで一人ひとり何を貰ったかを見ながらプレゼントにコメントをしたり、「ありがとう!」と、頬にキスをしたりハグしたり騒々しい一時です。その後は夜遅くまでおしゃべりが続きます。

スペインのクリスマス(12月25日)

クリスマスイブのごちそうがお腹に残ったまま、クリスマスランチに突入です。

クリスマスランチ。まだまだ台所に食べるものはたくさんです。

こちらもクリスマスイブと同じで食べて食べて食べまくるのでスペイン人にクリスマスディナーとランチ両方招待されたら2キロは太る覚悟をした方がいいと思います。足りないぐらいなら余った方がいいという精神で食べ物が大量に用意されています。

メニューはもちろん前日とは違いますが、いつもの日曜ランチよりも豪華な物が用意され、カバやシャンパンで乾杯をし、デザートはスペイン伝統のクリスマス菓子です。

メインは羊、牛のステーキと焼き野菜にフライドポテト。

お昼は早くて2時スタート、遅い場合は3時でデザートを食べだすのは17時…なんてことも普通です。
コーヒーが終わったらリキュールなどを飲みながら家族団欒が続きます。ただ話をしているだけで、普段の日曜日の家族ランチと変わらないような気もしますが…。

我が家では恐ろしい事に、6時ぐらいになると、Merienda(メリエンダ、午後のおやつ)の時間だよね? と言ってつまむものが出てきます。そしてやっぱり軽く夕食を食べようと9時過ぎには義母が台所に立ち、Toritilla de patatas(トルティージャ・デ・パタタス、スペイン風オムレツ)などを作り始めます。

スペインのクリスマス、確実に太るのでダイエットは必須ですが、おいしい物が食べられてスペイン人がいかに家族の絆を大事にしているかがわかる瞬間でもあります。

バルセロナなどは12月26日も休みなので実に12月24日~26日まで食べ続けですが、バレンシアは12月25日で一応ご馳走攻めは終わりです。
次にやってくるのは12月31日の大晦日。スペイン人の大晦日の過ごし方を知りたい方は下記をご覧下さい!

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